清水義也独立二十周年記念能解説

能「花月(かげつ)」その2

【舞台展開】
①旅の僧の登場、旅を続け清水寺に着く
②清水寺で門前の者に面白いものはないかを尋ねる
③花月の登場
④恋の小歌
⑤弓の段
⑥清水寺について語り舞う
⑦父との再会
⑧鞨鼓(かっこ)
⑨天狗と諸国を巡ったことを語り舞う
⑩連れ立って、一緒に仏道修行を始める

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①旅の僧(ワキ)の登場

父親役は、とんがり帽子を被って、数珠を持って出てきます。
これが「僧」の象徴です。
更に、袴を履かずに着流し姿なので、格が高くない僧であることを表現しています。

暫くの間、息子を捜す旅をしていることを謡います。

僧はやがて清水寺に到着しました。

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②門前の者に、面白いものはないかを尋ねる

僧はせっかく清水寺に来たのだから、面白いものを見たいと思い、門前の者(間狂言)に尋ねます。

門前の者は
「面白いものはたくさんありますが、自然居士のお弟子で『花月』という面白い人がいますよ」
と言い、僧は花月を見せてほしいと言います。

門前の者は幕に向かって、花月を呼び出します。

つづく