新作能『小栗上野介』(「小栗」改め)
《配役(登場順に)》
前半
横須賀からの旅人(青年)
老人(実は小栗の幽霊)
東善寺に仕える人
東善寺の住職
後半
小栗上野介の霊
遣米使節の仲間たち(数名)
三野村利左衛門
天女(小栗の妻の霊)
《あらすじ》
横須賀に住む青年は日々の仕事に疲れ、草津温泉に向かう。高崎の近くで休んでいたところ、老人に声をかけられる。老人は草津温泉までが遠いことを伝え、この先の寺で横須賀にゆかりの小栗上野介の法要があるから立ち寄るように勧める。青年は小栗上野介という人物を知らなかった。それを聞いた老人は、遣米使節としてアメリカに渡ったことや、横須賀に製鉄所を作ったことを物語る。青年は感銘を受け、小栗の菩提寺、東善寺に行く。老人は「また後で来るから」と伝え、その場を立ち去る。
寺で歓迎を受けた青年。小栗上野介に興味が沸いたので、東善寺の男に物語をしてもらう。そこに住職が法要の為に出てきた。住職は横須賀からの青年を歓迎する。青年は、先程の老人がいないことを不審に思い住職に尋ねると、「それは小栗公の霊だろう」と言い、声高らかに読経を始める。
小栗と遣米使節の仲間たちが読経にひかれてやってきた。
ニューヨークでの歓迎パーティーの様子を思い出し、酒宴となり皆が舞を舞う。
すると、小栗の盃の中に、懐かしい妻の面影が、、、
妻との別れが夢ならば覚めてくれ。本当なら、弔いを頼む!小栗は妻との別れに涙を流す。
そこに三野村利左衛門に連れられて、天女となった妻の霊が現れます。2人は東善寺での弔いを喜んで舞を舞う。
小栗が望んだ文明開化は、今の令和の日本にまで伝わっていることを寿ぐのだった。
令和8年11月13日
横須賀芸術劇場にて初演予定


